制作事例/作家による手彩加工

2026年3月21日〜29日まで東京にあるEARTH+GALLERYで、
平田講樹 個展「透き通る陰」が開催されました。
個展に合わせ、制作にご協力させていただいた平田さんの作品をご紹介させていただきます。

平田さんはデジタルアート作品を手掛けるアーティストで、
ご自身の制作について次のように述べています。

「美意識は何を描くかよりも、どう描くかという行為の方に強く現れる。」
(EARTH+GALLERYホームページより引用)

そのお言葉通り、平田さんの作品には、じっくりと対話することで見えてくる色彩や形が凝縮されています。
眺めるたびに新たな表情に出会える楽しみは、平田さんの作品ならではの魅力だと私は思っています。
平田さんご自身も予期せぬ模様やテクスチャーが生まれる瞬間を、
実験のように楽しみながら制作をされているのではないでしょうか。

さて、今回の展示で一番大きな作品である「Mixed Girl」(w1000xh1165㎜)をご紹介いたします。


マットキャンバスに出力した作品に、背景には金を、人物には艶加工を作家自身の手で加えています。

デジタルアートにアナログ要素が加わり、異なる質感が作品に奥行きを与え、
見る人を深く引き込む装置として非常に効果的に機能していました。
お写真では分かりにくいかもしれませんが、ご覧ください。(実物はよりテクスチャーを感じます)

デジタル出力では再現できない金銀などの光沢類や蛍光色を、
手彩で表現する手法を弊社でも取り入れはじめましたので、とても参考になりました。

私たちも、作品の持つ可能性を最大限に引き出す手法を日々模索しています。
作家の皆様との作品づくりは、とても楽しく、やりがいのひとつでもありますので、
今後も皆知識と技術を磨き、作家様と共に歩めるパートナーになっていけたらと思いました。

また機会をみつけてお邪魔したいと思います。